古さと納税

能登半島地震が起きてからひと月以上が経った。 「寄附金を送り、しばし待つ」 復旧期における、たぶんこれが一般人にできる最良の支援だろう。最新版のボランティアの作法といっていいかも知れない。 だからと言って、すぐに現地に行くなというつもりはない…

おみくじ2024

なんだこれ…能登半島震度7に始まり、羽田空港での航空機衝突事故、その後も驚くようなニュース。どうなってんだ令和Japan。 ja.wikipedia.org 近所や親戚からの訃報も続いていて、次は誰だろう、、、私か?などと考えてしまう。これではとても初詣でる気分で…

うさぎおーいしくらのすけ

卯年だ今年は跳ねるぞピョーン♩と浮かれていたら、もはや年末討ち入り殿中でござる。あっという間だね、かあさん。 1ヶ月に1本は記事を書くつもりでいたのに、今日でやっと6本目。書く気はあっても、暇がなk、、、言い訳だね。 だからというわけではないけ…

科学と法と権力と

福島第一原子力発電所事故後に発生している放射性物質を含んだ(汚染)水のうち、トリチウム以外の放射性物質を安全基準を満たすまで浄化したいわゆる「処理水」の海洋放出の件、あれどう思います? www.meti.go.jp www.bbc.com 中国政府の猛反発について、…

手をつなごう キスはしない

あれはまだコロナ禍前。日本中がインバウンドインバウンドしていた。 京都は訪れる度に外国人が、というか日本人も含めて観光客が増えていた。 タクシーの運転手さんが言うには、「昔は夏はオフシーズンやったんですけどねー。今は年中多いですわ。」とのこ…

そして書は旅に出る

画家ゴーギャンの古書に1枚の色褪せた通信簿が挟まっていた。それは、昭和23年、別府市の小学6年生の少女のものだった。番組は通信簿を少女に返さねばという思いに駆られ、少女探しの旅に出る。歴史に埋もれた日本の戦後史をひも解く旅の始まりだった…。 私…

旅のしおり(京都編)

旅と言うわけでもないが、2ヶ月ぶりに京都へ。 朝はそれほどでもなかったのだが、昼下がりにもなると大きなスーツケースを持った人が随分と目に付く。駅の構内を何やら相談しながら歩く卒業旅行らしき若者や外国人観光客を避けながら歩く。彼らの視界には、…

おみくじ2023

元旦のお天気にすっかり気を緩めていたら雪に降られ、本日初詣了。 詣で先は、いつもの地元の神社だ。 鳥居の前まで来たところで少し変化は感じていた。気を付ければ歩ける程度の積雪とは言え、いつものように参道の雪かきがされていなかった。 昨年、私が子…

ポイントレス

私が初めて「ポイ活」という言葉を耳にしたのは1,2年前だったか。「断捨離」ブームもあって、「ポイッと捨てる活動」のことと思っていた。 買い物をするとポイントがもらえる仕組みはこれまでもあったが、それらは“おまけ”やスタンプラリーの延長上にあった…

隠していては進まない

「思春期」とは11~17歳のことらしい。いつの間にか過ぎていた。 「春機発動期」とも呼ぶそうだ。 ヤマハかよ。確かに今も、あの頃のことが突然発動することはあるけれども。 先日、京都駅のトイレから出ると、あとから中学か高校生くらいの男子二人組が出て…

国葬劇場

「国葬」が終わった。 『ちむどんどん』も終わった。 国論を二分していた両者が無事に終わり、正直やれやれです。関係者の皆様、お疲れさまでした。 『ちむDQNDQN』への評価は後世の歴史家に任せるとして、ここに「国葬」について残しておこうと思います。 …

全然大成仏無(ぜんぜんだいじょばない)

田舎のお家にお邪魔すると、仏間の長押にご先祖様の遺影がずらり並んで掛けられていたりする。上から目線、である。 しかし、学校の応接室に飾られた歴代校長や音楽室に掲げられた偉大な作曲家とは違い、なんとなく生々しい。“他人のように思えない”のだ。 …

生きる免許は更新された

運転免許の更新かー。 冷蔵庫に貼ってある更新ハガキによれば、期限は来月だ。まだ余裕だ。余裕だ余裕だと思っていたら、あっという間に目の前に。 …そんなことを繰り返してきた。 私は子どもの頃から期限ギリギリ。大人になってもそのまま。その意味ではま…

釈迦に説法 初夏にワンピース(後編)

息を整え、エスカレーターへ。 ここを上ると、駅の喫煙所がある。囲いはしてあるが天井やドアはなく、衝立で仕切られただけのような構造だ。こんなところにも京都らしさを演出だろうか。 そのため、臭いと煙が容赦なく漏れ出てくる。なんなら人間も漏れ出て…

釈迦に説法 初夏にワンピース(前編)

「せいりけんをおとりになるか、あいしーかーどをたっちしてください。」 繰り返す音声に被せるように 「ご乗車ありがとうございます。このバスは、、、」 の車内アナウンス。聞き慣れない声だ。どうやら、新しい運転手さんらしい。 バスの挙動に合わせて「…

何食べたい?

病院を出て、いつもの京都駅行きのバスに乗る。乗車率は4割といったところか。 私の斜め後ろの席から、親子(であろう)の会話が聞こえる。 声から想像すると、子どもは小学3~4年生くらいか。病院からの乗客は静かなことが多く、会話をしても最低限で済ませ…

チェルノブイリはロシアじゃねぇ

ロシア軍がチェルノブイリ原子力発電所を攻撃したとのニュースが流れたとき、真っ先に思ったことが、 「え?チェルノブイリってウクライナにあるの!?」 である。チェルノブイリ原子力発電所の事故をタイムリーで知っている世代でありながら、まったくお恥…

氷の世界

数年ぶりの冬らしい冬。やる気ストロングゼロ。 犬が居たときには、毎日外へ強制連行されたのだが、それがなくなりもう4年が経つ。供養も兼ねてと、毎日一人散歩に出た時期もあったのだが、だんだんとおっくーんになり、随分と甘えた身体になってしまった。 …

おみくじ2022

2021年は数年ぶりの大雪で締めくくりとなり、明けても明けても雪を掻いておりました。災害と請求書は忘れた頃にやってくる。 と言うわけで、初詣は4日になったのですが、雪の重みで折れた枝が境内の至るところに落ちていました。もしかしたら、落ちてきた枝…

別れ際

帰りのバスが来た。乗り込むのは、私一人。ICカードをタッチし、少し迷って一番後ろの席に座る。久しぶりの街は師走の様相だったが、ここはいつも通りだ。 「ご乗車ありがとうございます。ご乗車の際は、、、」 あ、この声は! きちんと調べたわけではないが…

一票の格差(選挙後)

衆院選が終わって、みなさんお変わりありませんでしょうか? 私は、選挙前はこんなこと↓を書いていたのですが、特に変わらぬ毎日を過ごしております。 meganegadoushita.hateblo.jp 地元の小選挙区は、毎度おなじみ自民党候補が当選。比例区はかなり悩んで投…

一票の格差(選挙前)

衆院選(と国民審査)の期日前投票に行って来ました。 小選挙区はいつものように消去法。選挙区に投票したい候補者がいないなんて、個人的にはこれこそ憲法違反だと思っています。しかも小選挙区で負けても比例で復活できるとか、舐めてるの?「惜敗率」って…

細意志の岩音鳴りて【追補】

前回、今年のフジロック開催について書いてからおよそ1ヶ月、meganegadoushita.hateblo.jp その間に見えてきたこともあったので、書き足しておくことにする。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「こんなときにロックフェスだと?しかも国…

細意志の岩音鳴りて

最初に言いたいことがある。ロックは若者の音楽ではない。若者から生まれた音楽なだけだ。 マスメディアは、フジロックを若者の代名詞のように扱うのは、やめて欲しい。あのイベントは、もういい年こいた大人たちの精一杯の憂さ晴らし、オトナになりきれない…

【完】私のハートは菩薩モーション

(これまでの一覧はこちら) meganegadoushita.hateblo.jp 「コンチキチン、コンチキチン…」 祇園囃子の鐘の音 我が青春の響きあり 宵山だったか、宵々山だったか、私は菩薩様と待ち合わせをしていた。三条大橋東詰、高山彦九郎像前。 こんなことは高校3年の…

【その子編】私のハートは菩薩モーション

(前回まではこちら) meganegadoushita.hateblo.jp その日は、待ち合わせ場所で包みをもらい、少し話をして終わった。中身は、手紙とチョコレートだった。 あとから聞いたことだが、その子は私と付き合うことになるとは思っていなかったらしい。気持ちを伝…

【続続々】私のハートは菩薩モーション

今はどうか分からないが、高校3年の夏にはほとんどの生徒が部活動を引退、秋頃からは受験最優先モードとなる。出席日数に問題のある生徒以外は、積極的に登校しなくてもよくなり、この頃から、早々に指定校推薦を決める人、就職する人、粘る人、志望校に受か…

【続々】私のハートは菩薩モーション

(前回まではこちら) meganegadoushita.hateblo.jp ミスコンけしからん論者の方たちも、誰が選ばれたかは気になるところだろう。 菩薩様に一票奉ることに決めていた私も、校内に広がる予想のことが気になっていた。私の学年では、ミスターはSくん、ミスはM…

【続】私のハートは菩薩モーション

(↓前回記事) meganegadoushita.hateblo.jp 大好きなはずなのに、恋愛対象ではなく崇拝対象になってしまう、それが菩薩モーション。 かどうかは知らないけれど、心底付き合いたいという気持ちはなかったように思う。付き合えないのは構わないが、会えないの…

【追補】目を開けろ

前回の記事を書くに至るにはもう一つ伏線がありました。SNSのタイムラインに流れてきて知ったこの動画です。 Toshinori Kondo Blow the Earth in Tohoku 2011 私は近藤等則さんのトランペットの音が好きでした。(昨年10月に亡くなった際に記事で触れたこと…