ネット上では、ここ数年のフジロックの観客マナーが悪化していると話題になっているようですけれど、現地に行っていないので、あれこれ言うのは控えます。(新しい問題でもありませんし…)
とりあえず、ライブ配信で気になったのは、観客がアーティストをスマホで堂々とバシバシに撮っていたことです。最近は、黒いTシャツ姿のスーパーマッチョな外国人のセキュリティーの方に、手持ちライトで指されたり、大きく両手でバツ印で作って注意されることはなくなったのでしょうか。
個人的には、遠巻きにあのやり取り(駆け引き)を見るのが、けっこう好きだったのですが、あれだけの数を止めさせようしたら、もう米軍にお願いするしかなさそうです。
今年のライブ配信、去年よりも更に快適でした。途中で次のプログラムへ切り替わってしまい、野球中継か!って声が出たりもしたけれど、私は元気です。
観たアーティストに印をつけたのが下の図です。赤丸は試聴時間とか私の熱量を表しています。(レビューにキャプチャー画像を貼りましたが、著作権などの問題あるようでしたら削除します。できれば見逃してください!)
ベストアクトは?と聞かれたら、答えは、JANELLE MONAE(ジャネール・モネイ)様です。
私は、全くの予備知識無しで、今回初めて彼女を観たのですけれど、ステージパフォーマンスの完成度が群を抜いていました。私が中世の騎士だったら、間違いなく跪いて忠誠を誓っています。なんというか、全てにおいて“正しい”感じがしました。
以下、レビューをこの夏の思い出とともに置いていきます。
【銀杏BOYZ】
彼らの人気ぶりは知っていましたが、私自身は特に思い入れもなく、興味本位でチャンネルを合わせただけだったのですが、ボーカル峯田和伸の姿に、私はなりたかった昔の自分に気付いたのです。
醜い泡よだれ姿の熱唱と憎めない純粋バカなMC、こういういつも熱くて面白くて、みんなに認められる奴になりたかった。でも実際は、年齢を重ねるごとに、冷静を装い、斜に構える奴になっていきました。
だから今の自分がダメということではないし、恋愛が世界を平和にするとか、何やってもいいから生きろ的な彼のメッセージには賛同しかねる私ですが、せめてあの頃の熱い気持ちの欠片くらいは、いつまでも持っていたい、絶対に人の心をテクニックで操ったりしねーぞ、このやろー。と思いました。
【Hanggai】
前記事でも紹介していたモンゴルのロックバンドです。私の周りでは、彼らのことを知っている人はいないけれど、世界では確実に知名度が上がっているからこそ、演奏するステージもバンドも大きくなって苗場に呼ばれるわけで、なんだか自分が認められたようで嬉しくなりました。
見てくださいよ、8年前は裸同然だったのに!
次はまた更にイイ服を着て日本に帰って来てください。
【The Paradise Bangkok Molam International Band】
フジロック直前情報で知ったこちらのバンド。
まずは写真の3つの楽器について。私調べでは、タイの民族楽器「キム」「チン」「ケーン」で、日本の「三線(三味線)」「銅拍子(チャッパ)」「笙」に似ています。ここでアジアが繋がっていることにまず感動。
日本だとこれらをロック調に仕上げて“縦ノリ”させてしまいがちですれど、彼らは、これにファンキーなベース&ドラムを乗せ、独特な“うねり”を生み出します。
そうなんです、波に千鳥、梅に鶯、揺らぎある音色にはファンキーグルーヴでございます!
素晴らしいと思いませんか、この熱狂!東儀秀樹ではダメなんです!!
純粋に最も私の身体全体を熱くしてくれたのが、彼らのステージでした。見終わったあと、Amazonでいっぱいダウンロードしました。マジ合掌。
【Khruangbin】
一方で、なんと申しましょうか、ゆっくりとマウントをとられていく悦びと申しましょうか、焦らされることで精神を支配され、本能がむき出しになる瞬間と申しましょうか、永遠に「待て」を解かれない飼い犬と申しましょうか、要するに、彼女に彼らのステージにすっかりハマってしまいました。
多分、音を聴いているだけでは眠くなってしまうと思うのですが、
ライブになると目の前の動きの一つ一つにもっと欲しくなってしまって、、、
最後にこのご満悦の表情ですからね。
現地でお酒飲んでいた人は、ほんと何人かパンツ脱いでいたと思います。冒頭のマナー悪化の話は、この日の夜の出来事ではないでしょうか?
あとから知ったのですけれど、このステージが最後まで配信されたのは、次のJames Blakeさんの配信予定がトラブルでキャンセルされたからだそうで、ミラーボールの光は救いの光、今年もFIELD OF HEAVENには、偶然の神様が舞い降りてくださいました。ありがとうございました。
(さきほど、探したら当日のフル動画がありましたので、貼っておきます。削除されそうですけれど。)
Khruangbin Live | Fuji Rock Festival 2019
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以下、フォトジェニックな写真集です。
①かっこいいTシャツの人
②かわいい人
③キュートな人
④つよかわいい人
⑤うつくしい人
⑥おいしいパスタを打ちそうな人
⑦雨男
⑧眼鏡男
⑨先生に怒られそうな人
⑩ライブレポっぽい構図
フジロックライブ配信、今年もたくさん楽しませてもらいました。
本当にありがとうございました!