大相撲今場所も見どころ③

 柔能く剛を制す。デオドラントで脇を制す。小兵力士が心技を尽くして巨漢力士を制す、それが相撲の醍醐味。勝ち負けは別にしてもその姿に、近頃の言葉で言うなら「勇気をもらいます」です。

 ちなみに、現在の幕内力士の平均身長は186cm、体重160kgほど。マツコ・デラックスさんの身長は178cm、体重140kgで、元メジャーリーガーの松井秀喜さん(現役時)の身長は188cm、体重105kgだそうです。なんだかもうよくわかりません。

注目の軽量力士(※番付は平成27年九州場所終了時点) 

石浦 173cm 112kg 東十両十枚目

 見るからに高マッスル。平成27年九州場所では立ち会いで八艘飛びをするも敗戦。敗因は飛び過ぎという身体能力の高さが魅力。夜も強そうです。

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里山 176cm 123kg 東十両六枚目

 潜る、とにかく相手の懐に飛び込み潜る。そして相手に首をキメられても耐える。更にそこからのもがき。見ていると胸が熱くなります。私が胸毛なら発火しています。

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北磻磨 181cm 123kg 東十両四枚目

 外見は押しの弱いサラリーマン風ですが、首を痛めているといいながら、立ち会いは頭から激しくいく芯の強さ。私の家に布団を売りに来たら間違いなく買います。

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 この三力士は、そのまま十両以上の軽量上位3名です。十両では健闘していますが、力士の大型化が進む中、やはり幕内の壁は厚いのか。

 NHKの放送は、十両以下の取り組みはBSのみの放送なので、多くの人に見てもらえないのが残念。見たらきっと応援したくなります。ぜひ幕内に上がって定着して欲しい。もしくは、みんなにBS契約して欲しい。

 

 そして今、全国の大相撲ウォッチャーから注目されている力士と言えば、“居反りの宇良”の異名を持つ宇良(172cm 117kg 幕下五十四枚目)でしょう。

 平成27年3月場所で初土俵を踏んでから勝つわ勝つわ。体格がどんどん大きくなっている点と大技ではなく基本技に努めている点も見逃せません。

 同年九州場所では惜しくも幕下優勝を逃しましたが、観客を沸かせるいい相撲でした。取り終わったあとの表情も爽やかで良かった。これが芝生の上なら仰向けに寝っ転がり、青空に向かって二人で大笑いしあっていたはずです。


宇良(うら)×芝 大熱戦の 幕下優勝決定戦!! 平成27年11月場所 『相撲 ...

 

とはいうものの

 軽量力士や個性派力士の存在も、絶対的な強さを誇る横綱大関の存在がなければ光りません。ふんどしと同じで、相撲で一番大切なモノは強い力でしっかりと締めていて欲しいです。


大相撲 平成名勝負 20選 - YouTube

 

 本場所の年間日程、再来年まで決まっています。ご参考までに。

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