私がTM NETWORK(以下TM)を聴くようになったのは、姉の買ったCDを勝手に聴いたのがきっかけである。そういえば、YMOも姉経由だった。BOXセット(『テクノ・バイブル』)から入ったような記憶がある。
CD以外にも「りぼん」や「なかよし」も勝手に読んで楽しんでいた。自分で買うこともなく獲物にありつくなんて、まるで姉に取り付くコバンザメだ。これでも人間だから、コバンマン?めでたい名前だ。声に出して呼んで欲しい。
当時私の周りにはTM NETWORK好きはほとんどいなかったように思う。田舎だから余計にそうだったのかも知れない。家にテレビやラジオはあっても、CDラジカセを持っている家庭はそんなに多くなかったような気がする。おそらく気のせいである。
TM NETWORKのメンバーのうち、姉は小室哲哉が一番好きだったようだが、照れ隠しのために木根尚登が一番好きと偽っていた。おそらく間違いない。
私にとっての小室哲哉は、音楽的なことは別として少しキザでナヨナヨした男であり、音楽以外では負ける気がしなかった。木根尚登はサングラスがタモリだった。ボーカルの宇都宮隆は、そのなびく長髪が羨ましくて仕方ない存在だった。私は天然パーマだった。
違う。私の書きたいのはこんなことではない。TM NETWORK(TMN)は全方位的に話が展開できる存在であるが故に、少し気を抜くと話が思いもよらぬ方向へ飛んでしまう。まるで九尾のチャクラである。
さて、今回は、彼ら(TMN)の8番目のアルバム『EXPO』について書きたい。
書きたくてしょうがない。背中ではない、心が痒いのである。
今、今だからこのアルバムで胸をかきむしるのだ。
今年1月19日、小室哲哉が音楽活動からの引退を表明した。
なんてことだ。ネットワークが点になってしまった。
引退する心境に至った経緯について思うところはたくさんあるし、ずっとモヤモヤしているのだが、ここでは書かないことにする。
それよりも先日、NHK‐FMの音楽エンターテイメント番組「音楽ガハハ」の中で、【今こそ聴きたい小室哲哉ソングベスト3】という企画をやっていたので、音楽的なことを書きたい。ベスト3の結果は以下のとおり。
1位)Feel Like dance / globe
2位)My Revolution/渡辺美里
3位)忘れましたので誰か教えてください
曲が音楽界や世間に与えたインパクトを考えると妥当な結果である。意図的にtrf(TRF)や安室奈美恵を外したとのことだが、これも評価したい。“プロデュース”ベスト3だったら、間違いなく入ってきたであろう。
TM NETWORK(TMN)作品では「TIME TO COUNTDOWN」と「SEVEN DAYS WAR」が候補に挙がっていたように思う。私も好きな曲ではあるが、作詞の小室みつ子の力も大きいので、この企画でのベスト1は無理があろう。
ちなみに、1位になった『Feel Like dance』のglobeマーク・パンサーについてであるが、「趣味はラップです、カラオケでマーク・パンサーのパートができます。」と言って関西テレビ放送株式会社入社試験の二次試験(社員面接)を突破したことが私の人生のハイライトであることを付け加えておこう。
なんてことだ。『EXPO』の話を全然していない。(続く)
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参考)
マークと小室さんは私が歌います。
参考)
誰にも真似できない。
元気出るよね。