人類が我が家の輪ゴムを使い果たす日は来るのだろうか

  「バンド」と言えば、うちの亡くなったおばあちゃんが、輪ゴムのことをよくバンドと呼んでいたのを思い出します。子どもの頃(今でもですが)の私はバンドというのはヘアバンドやリストバンドのような伸縮する太いものを指すと思っていたので、おばあちゃんに「バンドちょうだい」と言われたときにはいつも、それは輪ゴムのことなのか、それとも太いゴム(バンド)のことなのかを確認しなくてはいけませんでした。結局はほぼ全件、ありふれたサイズの輪ゴムに違いないのですが、一応確認してから渡してあげるといつも「おおきに。さんきゅー。バンドーエイジです。」と言って私の手にお礼のゆで卵を握らせてくれたことは一度もありませんでしたが、そんなおばあちゃんの手首には既にいつも輪ゴムが巻かれていたのでした。

 わかるかな。

 

 ところで。

 なるほどこれですか。一部の女性とロックファンをざわつかせていた記事は。

(本文抜粋)

 アラフォーのファッションで、一番大切なのが清潔感と品。ロックを聴いたり、バンドのファンでいることが悪いと言っているわけではありませんが、上品さや清潔感とは対極の位置にあるロックTシャツは、10代〜せいぜい20代前半までしか許されないアイテムです。精神的に大人になり切れていないのかな、常識がなくて変わった人なのかな、と思われたくなければ、部屋着やパジャマにするのもやめて、こっそり思い出とともにしまうか、断捨離リストへ入れてください。

otonasalone.jp

 ネット界隈では、「40女は“バンド“T着たらダメなんだってよ!(憤怒)」ということになっていますけれど、この記事をよく読むとバンドではなくて、“ロック”Tですね。この違いはけっこう大きい気がします。

 どこでどう言葉が入れ替わったのか、おもしろい考察ができそうです、しませんけれど。少なくとも、寝たキッズを起こしてしまったことは間違いなさそうです。

 

 まあ「品格」が大事という人の中には、品格、品格言うてはりますけど結局それ、あんさんの“好み”の話してるだけでんがなまんがな、な方も多いのでこの記事についても、ああ世の中にはこういう考えのほうが多いのかもね、勉強になりますくらいに思っておくのが良いのではないでしょうか。あの記事を書いた方はきっと、人前でおならをしても自己申告せずにファッショナブルにスカすのでしょう。ブリブリ~。

 

 というわけで、私は今までロック(バンド)Tシャツは1枚も買ったことも持ったこともありませんが、ホームセンターで売っている金属製のアルファベット文字を組み合わせて私が好きなバンド名を入れたキーホルダーを自作して、当時好きだった子にあげたことならあります。私はその子のことを好きだったことは後悔していませんが、プレゼントに自作キーホルダーを選択したことは後悔しています。だって、30代の頃の話だもの。痛い、、胸が、、胸が痛い。

 

 ちなみに、輪ゴムは英語で「rubber band」とのこと。

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 そして、このわが家のバンドは、いつからあるのかわからないくらい前から引き出しの中にあるけど、中身が減っていません。むしろ少しずつ増えていて、溢れんばかり。泉なの?それとも、、

 それでは聞いてください。

 言わずと知れたロック界のレジェンド、LED ZEPPELINで『Whole Lotta Love(タンスいっぱいのバンドTを)』です。どうぞ。


Led Zeppelin - Whole Lotta Love (Live Video)

 この胸のプリントは 我が心の刻印と心得よ  バンドT