新幹線は国の威信を、都市沿線と地下鉄はしゃちk、じゃなくて社会を支える勤労者を、地方ローカル線は空気とノスタルジーを乗せて、今日も出発進行!
というわけで、近頃は(にわかに増えた?)鉄道ファンにも支えられて関連番組も増えました。その中には鉄道絡ませればいいってもんじゃないだろう!と言いたくなるような番組があるのも事実ではありますが、今回ご紹介するのは旧国鉄職員さんにも喜んでもらえる番組だと思います。
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本当はフジテレビで放送していた『ヨルタモリ』のワンコーナー「始点・終点」を一番オススメしたかったのですが、残念なことに番組自体が終わってしまいました。
終点の“車止め”に注目し、その先にあるもの(あったもの)を語り継ぐという素晴らしい企画でした。
“終わりは始まりでもあり、始まりは終わりでもある”
ヨルタモリは他にもタモリさんの鉄道愛溢れるコーナーがあって、楽しめました。この場を借りまして、特別企画としての再出発をお願いしたいと思います。
・中井精也のてつたび(NHK BSプレミアム)
鉄道写真家の中井精也さんが全国のローカル線を巡りながら、その地域の様子を紹介しつつ毎回テーマに沿った鉄道写真を撮っていく番組です。見どころは、まず中井精也さんそのものですね。見た目は写真家というか、ぬいぐるみです。
一歩間違うと怪しいおじさんなのですが、そこは間違えていない感じです。笑顔がパンパンで洋服とかカバンもかわいらしいので、特に子どもとは相性がいいようです。被写体になった人もみんないい表情をしています。
写真のテクニックを紹介してくれる初心者向けのコーナーもあったりして、親切な構成になっています。良くも悪くもNHKらしい優等生番組です。
・それゆけ 中川電鉄
ついこの間までBSTwellVで放送していたのですが、現在は放送終了しているようです。もっと早くにご紹介すればよかった…。でも、CSのMONDO TVでは見られるようですし、DVDも出ています。
この番組は、運転席や車両基地、社員さんの横顔などの普段は見られない鉄道会社の内側公開が見どころですが、私的には今や伝統芸の域に達した中川家礼二の"車掌アナウンス”がいつ出るのか、そこ一点でいいと思います。
(↓参考資料です。ご紹介した番組とは無関係です。)
一般人ものまねの神様・中川家礼二の鉄板ネタ 京阪電車の車掌が似すぎている ...
ちなみにこの番組、[(中川家礼二が)もし鉄道会社の社長になれたら、こんなことをしたい」という野望を叶えるために、様々な鉄道会社を訪れます。]がコンセプトになっていますが、基本的には社員の説明を「ほぉ~。ほぉ~。」言いながら聞いているだけです。
・鉄道ひとり旅
私が見ていたのは、BSTwellVで放送していた『鉄道ひとり旅』でしたが、こちらも終了のようです。『それゆけ中川電鉄』と帯で放送されていて楽しみしていたのに…。
ですが、この番組、今はスカパーの鉄道チャンネルで『新・鉄道ひとり旅』として好評放送中とのことなので、いずれ他局でも放送されるでしょう。
【予告】新・鉄道ひとり旅#1 〜函館本線編〜 - YouTube
内容は、お笑いコンビ・ダーリンハニーの吉川正洋さんが、旅の途中で出会った人々や番組視聴者を笑わせるわけでもなく、ただ全国の鉄道を乗って降りてをしみじみ送る番組です。
彼は、芸能界屈指の鉄道好きで知られていますが、番組中はその知識をひけらかすわけでもなく、好きなものを見守るという姿勢に静かな愛を感じます。
旅番組にありがちな、名物や名所に媚びる感じや、電車の細かい部分に無理やり興奮させようとする演出などがなく、自然体(悪く言えば行き当たりばったり)なところが魅力です。