思い出

【完】私のハートは菩薩モーション

(これまでの一覧はこちら) meganegadoushita.hateblo.jp 「コンチキチン、コンチキチン…」 祇園囃子の鐘の音 我が青春の響きあり 宵山だったか、宵々山だったか、私は菩薩様と待ち合わせをしていた。三条大橋東詰、高山彦九郎像前。 こんなことは高校3年の…

【その子編】私のハートは菩薩モーション

(前回まではこちら) meganegadoushita.hateblo.jp その日は、待ち合わせ場所で包みをもらい、少し話をして終わった。中身は、手紙とチョコレートだった。 あとから聞いたことだが、その子は私と付き合うことになるとは思っていなかったらしい。気持ちを伝…

【続続々】私のハートは菩薩モーション

今はどうか分からないが、高校3年の夏にはほとんどの生徒が部活動を引退、秋頃からは受験最優先モードとなる。出席日数に問題のある生徒以外は、積極的に登校しなくてもよくなり、この頃から、早々に指定校推薦を決める人、就職する人、粘る人、志望校に受か…

【続々】私のハートは菩薩モーション

(前回まではこちら) meganegadoushita.hateblo.jp ミスコンけしからん論者の方たちも、誰が選ばれたかは気になるところだろう。 菩薩様に一票奉ることに決めていた私も、校内に広がる予想のことが気になっていた。私の学年では、ミスターはSくん、ミスはM…

【続】私のハートは菩薩モーション

(↓前回記事) meganegadoushita.hateblo.jp 大好きなはずなのに、恋愛対象ではなく崇拝対象になってしまう、それが菩薩モーション。 かどうかは知らないけれど、心底付き合いたいという気持ちはなかったように思う。付き合えないのは構わないが、会えないの…

【追補】目を開けろ

前回の記事を書くに至るにはもう一つ伏線がありました。SNSのタイムラインに流れてきて知ったこの動画です。 Toshinori Kondo Blow the Earth in Tohoku 2011 私は近藤等則さんのトランペットの音が好きでした。(昨年10月に亡くなった際に記事で触れたこと…

目を開けろ

>黙祷 SNSのタイムラインに今年も流れ込んできた。あの時刻に合わせて。 私はこの種の発信をする人たちが嫌いだ。 「黙祷」の意味を分かっているのだろうか。 わざわざ言葉に出すなよ。黙ってできねーのかよ。アンパンチかよ。 だいたい文字打ち込んでから…

私のハートは菩薩モーション

2月は筆が遠い。 過去記事を振り返ると、やはり毎年のことのようで、書いて1本程度。振り絞ってやっと書いている感じ。内容も灰色冬模様なものが多いので、今年こそはパーッと一目惚れの話でもしましょうか? さて、どういう状態が“一目惚れ”なのかは人によ…

シャリシャリ

シャリ、シャリ、シャリ……、シャリ、シャリ、シャリ、シャリ………、シャリシャリ…、シャリシャリシャリ…… あの音が聞こえた気がした。白菜を食べる音だ。 うちの犬は、白菜が好きだった。冬は鍋、鍋と言えば白菜、白菜と言えばうちの犬である。 白菜は、母がう…

ヤマトナゼ四股七変化

タイトルは、先日なぜか突然四股を踏みだすアイドルが頭に浮かんだものです。これも筒美京平さんが亡くなった影響でしょうか。 80~90年代アイドルを知る世代としましては、元ネタで浮かぶのは、小泉今日子さんの『ヤマトナデシコ七変化』一択なのですが、他…

固定観念ちんねんさん

みなさんは、「管楽器」にどんなイメージを持っていますか?私は、今でこそ、ブラスロックやファンクを抵抗なく聴いていますが、かつてはクラシックな楽団員やアダルトなジャズミュージシャンが、かしこまって演奏する(そして座って聴く)イメージしかあり…

露わ

また犬の話で恐縮です。 犬を飼わなくなってからというもの、ツイッターでもなんでも、タイムラインに可愛い犬の画像が流れてくると、うれしいのです。川に洗濯に行ったら大きな桃が流れてきたお婆さんもこんな気持ちだったのかな、くらいのいい犬が流れてき…

神様お願い【特別編】

子どもの頃、私の家の周りは蛍がたくさん飛んでいました。昔からよく言われるのが、気温と湿度が高く空気がモワッとした日の夜、時間は夜9時までくらいなら必ず出てくる、、、アニメ『火垂るの墓』の蛍が舞うシーンのような光景が昭和の終わり頃くらいまでは…

神様お願い【後編】

愛犬がまだ生きていた頃の話です。季節は冬。 私は、犬の散歩に出かけました。 あの日、辺りに雪はまだありませんでした。ただ風が強く冷たく吹いていました。 私は寒さが苦手なので、冬の散歩はどうしても億劫になります。さっとコートを羽織って軽やかに出…

神様お願い【前編】

愛犬がまだ生きていた頃の話です。季節は冬。 私は、犬の散歩に出かけました。 あの日、辺りに雪はまだありませんでした。ただ風が強く冷たく吹いていました。 犬というのは、マーキング(おしっこ)が仕事のようなところがあります。無表情に片脚を上げ、時…

バレンタインとハートフルブレイク

かつて、バレンタインデーは「質より量」の時代がありました。男にとっての話です。2月15日の会話は、「誰からもらった?」ではなく、「いくつもらった?」から始まったものでした。 自慢ではないのですが、私はクラスメイトの女子の大半からチョコレートを…

わかりあえない前提

子どもの頃、近所の同い年の三人でよく遊びました。 小学校は地元の公立。誰かの家に集まって、部屋でだらだらテレビゲーム、おやつに漫画、みたいなことでした。 中学校もみんな同じ地元の公立でしたが、クラスや部活が違ったこともあり、遊ぶ回数はかなり…

卒業

平成が終わる。正式には4月1日に新元号が公表されて、施行は5月1日だけれど、区切りは見えているので、もう終わったような気でいます。 それにしても、昭和から平成になったときのあの重苦しい空気を知っている世代からすると、このなんとなくハッピーニ…

あすなろう

先日、梅を見に行きました。もう見頃は過ぎていましたけれど、中には綺麗に咲いているものもありました。 うれしくて写真を撮り、これはさぞかし良い春が来るのだろうと思いました。よし、次へ行こうと自分のクルマへ戻る途中に、ふと自分のクルマの排気マフ…

今日はなんだか、

今日、Amazonミュージックを聴いていたら、荒井由実『卒業写真』が再生されまして。 言わずと知れた名曲。しかし、私は名曲過ぎて歌詞をしっかりわかっていませんでした。確かめてみましたら、 ✕ 悲しいことがあると 開くわあの表紙 ◯ 悲しいことがあると 開…

乗らない日記

もうすぐ1年になる。愛犬が死んでから。 記憶というのは、何かに紐付けられているという。お正月は確かにおめでたい気分にはなるのだが、1月のこの寒さは、どうしても彼が亡くなる間際の様子を思い出してしまう。私は、ずっと彼の心臓のところに手をやって…

酒と泪とアセトアルデヒド【完】

いち子は、インテリア関係の販売会社に就職した。一息つける場所を残しておきたかったのか、バイト先はすぐには辞めず、仕事帰りに来たりしていた。 いち子の配属先のお店は、大阪の有名な商店街の中にあった。 「へたっちょも、遊びに来てよ!」とよく言っ…

酒と泪とアセトアルデヒド【6】

私は、近頃いち子の様子がおかしいと感じていた。妙によそよそしいのだ。 誰でも機嫌の悪いことくらいはある。こちらがいつもどおりに接していれば、そのうち元に戻るだろう。最初はそのくらいに思っていた。 しかし、どうやら私にだけ様子がおかしいことが…

酒と泪とアセトアルデヒド【5】

バイト先の厨房でいち子に交際を断られた後、確かにフラれたショックはしばらくあったが、いち子との関係は変わらなかった。 これは決して、負け惜しみや強がりなどではない。バイト先の気の合う二人のままだった。どちらかが(まあ私だ)が、これ以上を欲し…

酒と泪とアセトアルデヒド【4】

あなたに好きな人がいるとする。 そのことを一番先に誰に伝えるべきか。 それは、あなたの好きな人、その人である。 私のバイト先(カラオケボックス)には、アルバイトの主のような男性がいた。 昼間も別のところで仕事をしていると言っていたが、決まった…

酒と泪とアセトアルデヒド【3】

「…好きや。」 だったか、もっと軽い調子だったか、もう言い回しは忘れたが、私は酔った(勝利の)勢いもあって、いち子に告白をした。 彼女のわがままな言動も、読めない行動も好きだったし、何より一緒にいて楽しかった。彼女も私との居心地の良さを感じて…

酒と泪とアセトアルデヒド 【2】

私が働いていたカラオケ店(カラオケボックス)は、基本的に社員は1人(店長)、あとはバイト(パート)が曜日や時間帯によって2~4人程度入る体制だった。時給は780円~900円くらいだったか。 勤務時間は、昼・夕方・深夜のシフト制だった。私は、夕方勤務…

酒と泪とアセトアルデヒド 【1】

私がカラオケ店でアルバイトをしていた頃、店内にはよく安室奈美恵の『Body Feels EXIT』が流れていた。 ♪ここまでどんな 道を歩いて あなたにやっと たどり着いたかを 説明しよう。口から入ったアルコールは胃から20%、小腸から80%が吸収され、その大部分…

時代はパーシャル

1984年 松下電器産業(現パナソニック)から、食材をマイナス3℃付近で部分冷凍することにより、一般的な冷蔵やチルドよりも長く鮮度を保つことができる「パーシャルフリージング」機能を搭載した冷蔵庫が発売されました。この技術は、現在も「微凍結パーシ…

活気あふれるあなた自身

「活気あふれるあなた自身」は、グーグル翻訳による「lively up yourself」の和訳です。 そして、この『lively up yourself』は、世界三大ボブの一人Bob Marleyの曲です。 Bob Marley - Lively Up Yourself (Live) 世界三大ボブとは言っても、私の場合、Dyla…