フジロック、ライブ配信みるってよ。

  いよいよフジロック。さあ、終わりの始まりだ。

 今日は前夜祭。おくすり遊びは絶対にしないでください。会場に警察を入れちゃうことになるし、最悪終わりのない終わりになりますので。

 私は、今年も欠席なのでありますが、俺たちにはライブ配信がある!

 運営者の皆さんありがとうございます。

www.youtube.com

youtu.be

 昨年は、配信の品質に全く期待していなくて、申し訳ありませんでした。お詫びの気持ちも込めて、今年は、新調したPCに先日購入した外付けスピーカーを接続してお迎え準備完了です。久しぶりに、宿やチケット手配、あらゆる情報収集・グッズの購入に追われた遠いあの日のことを思い出しました。最高です。

 配信予定は、現在のところ60組とのこと。(7.26 更新)

https://cdn.fujirockfestival.com/smash/frf/assets/2019/news/img/pickup14-tt.png

 年々音楽事情に疎くなってしまって、アーティストチェックもできていない状態なのですが、今年はアジア系のバンドに注目しています。

 モンゴルのHanggaiは、今はなきオレンジコートで観たときの強烈な印象が今も残っています。完全に強い時の朝青龍でした。マサオをよろしく。 


Hanggai @ Fuji Rock, Xiger Xiger

 続いて、タイのThe Paradise Bangkok Molam International Bandはいかかでしょうか。まじトム・ヤン・クン。


The Paradise Bangkok Molam International Band at Glastonbury 2016

 最後に、Khruangbin。「クルアンビン」だそうです。アメリカのバンドですが、タイファンクにルーツを持つとのことで、いやほんと、良い時代になったものです。


Khruangbin - Maria También (Live on KEXP)

 ちなみ、こちらのPVが最高なので、お出かけ前にぜひどうぞ。


Khruangbin - Evan Finds The Third Room (Official Video)

 では、苗場に行く方、どうぞ気を付けて行ってらっしゃい!

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 【出演予定】

 ◆ Hanggai 

 28日(sun)11:00~12:00 @GREEN STAGE

   〃    27:15~28:00 @CRYSTALPALACE TENT  

◆ The Paradise Bangkok Molam International Band

 28日(sun)13:40~14:40 @FIELD OF HEAVEN

◆ Khruangbin

 28日(sun)21:00~22:30 @FIELD OF HEAVEN

笑天下

 NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』、おぼえてまっか?

 吉本興業の創業者である、吉本せいをモデルとした作品でした。

 私はこれでもお笑いを愛してきた一人ですから、なるべく観るようにはしたのですが、正直なところ笑うとこなかったです。なんというか、全体的に炭酸の抜けたコーラ、いや、気の抜けたファンタジーでした。

 『わろてんか』というタイトルも好きになれなかったのですけれど、今にして思えば、関西人の「わろてんか」には「許してね」のニュアンスが含まれていますから、これはこれで良かったのかも知れません。

 それでこの“ニュアンス”って、言葉の裏にある辞書には載っていない人間の機微みたいなもので、私はその豊かさが、関西の笑いの豊かさであると信じてきました。そして、それは多くの人に通じる、と。

 しかし、近頃自信がなくなってきました。

 

 先月、大阪サミットの夕食会で、安倍首相がこんな挨拶をしました。

 夕食会での安倍首相あいさつ・全文

改めて、ようこそ大阪にいらっしゃいました。

ここ大阪は、4世紀ごろに、仁徳天皇により都にさだめられ、その後、商業の街として発展してきました。大阪のシンボルである大阪城は、最初に16世紀に築城されました。石垣全体や車列が通った大手門は17世紀はじめのものです。

150年前の明治維新の混乱で、大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から約90年前に、16世紀のものが忠実に復元されました。

しかし、1つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました。その大阪城を間近にのぞむこの場所で、さきほど、日本が誇る3名の演者が、皆さんのために心をこめて、それぞれ、舞い、演奏、そして歌を披露していただきました。

皆様、すっかりおなかをすかしているのではないかと思いますので、あいさつは短ければ短いほうがよいと思いますが、少しだけ、夕食について説明させていただきます。

今晩の夕食は、持続可能性と美食を融合させるとの考え方のもと、里山をコンセプトに構成しています。詳しくはお手元のブックレットをぜひご覧ください。

私たちはきょう1日、十分、もう仕事をしましたので、このあとは皆様どうか、ゆっくり食事を楽しんでいただきたいと思います。

私が「乾杯」と日本語で言いますので、そのあと、通訳を待たずに、杯をあげてください。平らな杯でこぼれやすいので、どうか、着席のまま乾杯をしていただきたいと思います。

それでは、G20大阪サミットの成功、そして世界の平和と繁栄、お集まりの皆様のますますのご健勝を祈念して、乾杯!

2019年6月28日 21時26分配信  NHK NEWS WEBより   https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190628/k10011974041000.html

 私には、エレベーターよりも、歴史認識に問題アリと感じたのですが、世間的には、「エレベーターが要らないなんて障害者への配慮に欠ける!人権侵害だ!!」という令和初の大阪城炎上案件になりました。

 「これはもうシャレですよ。場を和ませるための」とし、「ただ、そのシャレがすべったということだと思う。だからちょっと(首相の)ギャグのセンスがなかったのかなと。ようはそういうことだと思う」と語った。 

朝日新聞デジタルより https://www.asahi.com/articles/ASM6Z6HKPM6ZPTIL010.html

 ↑は、日本維新の会の代表、というよりも大阪のおっさん代表としての松井氏の弁ですけれど、この時ばかりは私も彼の意見に共感しました。

 笑いの都大阪らしく、いいネタ用意した(してもらった?)んだけど、相手がガイジンなの忘れてたわ!みたいなことだったとしても、世間的には「んなわけあるかい!」のツッコミで済まされないのでしょうね。

  あの挨拶は、NHKのテレビ中継と同時通訳を入れた日本語でのものでしたから、国内向けの演出もあったと思います。“エレベーター”以降、内容がひどく凡庸になるところからして、あの冒頭部分(つかみ)は、かなりの自信があったはずです。

 あそこでウケなかったとしても、大阪のお笑いの知識が少しあれば、酒井くにお師匠の「ここで笑わな笑うとこないよー。」か、故 横山ひろし師匠の「笑えよ~。」で切り抜けられたのですけれど、やはりそこが、付け焼き刃の限界なのでしょう。

 それにしても、どうせならエレベーターのくだりは、「1つだけ、おおきなミスを犯しました。 ちょんまげを置いていってしまいました。」で、隠し持っていたバカ殿様のカツラを被ってエイエイオー!くらいにしておけば、余計な敵をつくらずに済んだのに。三成なの?

 というような具合に、何でも笑いでカウンターを狙いにくるところが大阪(関西)の良さでもあると思うのですけれど、安倍首相への世間の反応の厳しさに、正直なところ私はちょっと引きました。

 彼に障害者への差別意識はなかった思います。そもそも、ウケることしか頭になかったので、差別にはなりません。ただの無知です。

 みたいな、斜に構えた言い方も今の世の中では伝わりにくいし、求められてもいないのでしょう。自分も何だかんだで時代に取り残されていることに気付かされます。

 そして、この度の闇営業に端を発した、吉本興業の一連の問題。

 事の真相はそれこそ闇ですが、岡本社長の会見以降、彼への世間の見方が厳しくなっていることが、地味に辛いです。 

dot.asahi.com

 1990年代~00年代のダウンタウンで育ったような人は、わかると思うのですが、岡本社長は当時彼らのマネージャーで、ダウンタウンのテレビ番組にブリーフ一丁で猫を抱きながら出演し、独特の存在感を見せていました。

 私は笑った反面、こんな世界で働くのは絶対ムリだと思ったものでした。あれですよ、「何かオモロイことやれ!できへんのやったら、裸で踊ったらええねん!」みたいなあれです。

 だけど、そうやって『ガキ使』の岡本社長や『笑ってはいけない』の藤原副社長、ダウンタウン周辺が文字通り「ファミリー」として、体を張って一時代を築いて吉本を全国区にしたのは事実で、それを無しにして語るのはフェアじゃありません。

 これは偏見が入りますが、「雨上がり決死隊」も「ロンドンブーツ1号2号」も昔から漫才やコントの力はありませんでした。ここ10年ほどは、お笑い界をウォッチしていないのでわからないのですが、吉本興行の営業力や企画力がなければ、“芸人”としては生き残れなかったでしょう。

 ここまで散々「あほ・ボケ・殺す」のツッコミと素人相手の“いじり”でやってきた人間が、パワハラて。いったいどの口が言うの?というのが私の率直な感想です。

 その意味でも、実質トップの大崎会長と会社の盾となっている岡本社長のことを一方的に悪く言う気にはなれないのです。

 特に、いきなり湧いて出てきたような〇〇コンサルタントや弁護士さんのご意見なんて、「そんなんこっちは分かってやっとんねん!」て話ですよね、たぶん。

 

 話を吉本興業本体のことに移します。

 1997年、吉本新喜劇が全国放送(TBS系)に進出しましたが、1年ほどで撤退しました。私も番組を観ていましたが、チャーリー浜さんに至っては、凍って死んでしまうのではと心配になるほどの寒さでした。わろてんか氷点下。

 今ならわかるのですが、笑いに大人の事情を持ち込むと、必ずと言っていいほど失敗します、大阪人が欲を出したときは特に。それは、太閤秀吉の時代からも変わらない呪印のようなもの。

 余計なお世話でしょうが、このまま事業拡大と中央志向を続けるのならば、過去を清算し、旧経営陣は刷新、本業以外に熱心な所属芸人に厳正な処分を行ない、健全なフツーの会社になるしかありません。世間様が許さないからです。でも、そんな会社にオモロイ奴が入ってくるでしょうか?

 私は、パワーポイントの資料を見せながら理路整然と説明をする社長の会社よりも、「アメマ!」ですべてを済ませようとするような社長をみんなで支える会社のほうが好きです。たぶん、大阪の人は吉本にはそういう会社でいて欲しいと思っているはずです。知らんけど。

 現実問題として、ここまで大きくなった会社を小さくするのは難しいでしょう。これからは、積極的に有力芸能人や社員の独立を認め、ネットワーク化することで、全体のパイは確保しつつ、本体は縮小するべきと思いますがアメマでしょうか。

 

 最後になりましたが、安倍首相は、スピーチで一つだけ大きなミスを犯してしまいました。それは、現在の大阪城が、秀吉のものと同じく、時代の最先端技術を取り入れた城であること、不況に負けず市民の手によって再建された城であることを世界に発信しなかったことです。

 ご清聴ありがとうございました。

はんしゃ波羅蜜多

 最近恐いなと思っているのは「反社」です。

 とは言っても、パーティーに呼ばれたらどうしようとかではなくて、その言葉の使われ方です。

 私の感覚ではこれまで、「暴力団(ヤクザ)」「犯罪集団」辺りが、今で言うところの“反社”の人たちで、「詐欺師」「チンピラ」「暴走族」「不良」「テキ屋のおっさん」がグレーゾーンかなという認識でした。

 おおまかな線引はあっても、それらを「反社(反社会的勢力)」という言葉で呼んだ覚えはありません。こういう言い方、みなさん昔からしてました?

 と言うのも、私にとっての「社会」は、いろいろな集まりを包む大きな風呂敷のようなイメージだからです。 良いも悪いも含んでこその「社会」であって、ひよこの性別鑑定のように、どちらかに分ける性質のものではありません。

 「裏社会」って言い方もありますけれど、やはり裏は表と繋がっているわけで。

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 でも近頃は、社会を半径自分メートルくらいにとらえているような。

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 自分は反社じゃないから関係ない。反社は認めない。

 気持ちは理解できますが、「反社」という言葉の響きに、何とも言えない息苦しさを感じるのは、昔から“流行り言葉は世相を映す”と言われますとおり、“ハンシャ”だけに自分返ってくるでしょう、というオチが欲しいからです。いわゆる「排除の論理」に通じるからと、私は声を中くらいにして言いたい。

 誰か(何か)を排除したい気持ちは、人に与えられた防衛本能のようなものですから、神様でも無くすことはできません。

 しかし、場当たり的に行動に移せば、必ずどこかに歪みが生じます。その歪みについて先に考えることが、結局は一番の近道になるのです、とお釈迦様が仰ったとかしゃられないとか。

 とりあえず私は、“ハンシャも私も社会の一員”、これだけは文字を大にして言いたい。


ぴよこちゃん(獅子てんや・瀬戸わんや)

 

レモン パプリカ スムージー

 少し前のことです。自宅のテレビをつけたら、このミュージックビデオが流れていて、「どんなけ花咲かすねん。」と思いました。NHKさん、もう十分にいつか生まれるキミに花を咲かせたでしょうが、と。


<NHK>2020応援ソング「パプリカ」ダンス ミュージックビデオ

 曲自体は、初めて聴いた感じはしなくて、何かのリメイクかと思いました。特に、サビの“パプリーカ”が耳に残り、気になっていました。

 それからは、タイミングが合わなかったのか、曲を耳にすることはなかったのですが、つい先日、この曲が米津玄師さんによるものであること、そして、巷では子どもたちがこの曲で爆踊りしていると話題になっていることを知りました。

 私は、お恥ずかしいことに、米津玄師さんの代表曲『Lemon』を未だにしっかり聴いたことがありませんし、世間で言われるような彼の凄さもよくわかっていません。

 この対談記事も先ほど読んだばかりなのですが、私には驚きの内容でした。全て本当のことだとしたら、この曲を初めて聴いた気がしなかったこと、サビの「パプリカ」がやけに耳に残ったことが、彼の意図するところだったからです。

news.mynavi.jp

 私よりも随分と若い彼が、そのまた彼よりもずっと若い世代に向けて作った曲が、私の心をざわつかせた理由に、かつての“小室サウンド”のような、「ヒットの法則」を挙げる人は多いでしょう。

 しかし、彼はそのような音楽的なテクニックではなく、それ以上に「パプリカ」という言葉そのものが放つ魅力(魔力?)に賭けていたのではないでしょうか。固有名詞としてのパプリカではなく、色とりどりで角がなく、弾けるような豊かさを表すオノマトペ的なものとしてパプリカ。

 おそらく、「なぜタイトルがパプリカなの?」そんな疑問を抱かず楽しめるかどうかが、この曲の肝だったのではないでしょうか。ある意味で、素直にこの曲を楽しめない人たちによって話題性が高められ、ヒットにつながったと思います。

 

  巷では、パプリカをかけると子ども達が爆踊りをし始めるとされていますが、私は、必ずしも子どもの反応と楽曲の良し悪しとは関係がないと思っています。子どもは、いつだって全力またはそれ以上ですから。

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RTSF 2019 – Dietmar & Nellia – Never Stop Jiving

タピオカについてのくだらないこと

 タピオカがすごい人気らしいですね。私は、タピオカンな生活には、あまり縁のないところに住んでいるので分からないのですけれど、『美味しんぼ』に出てくる富井副部長の声で、「たぁぴおかぁ~!」て叫んだら楽しそうだなと思いました。

 (1分50秒あたりから)


自己批判ショー「富井副部長五重奏」