ノンアルコールビールとストロングゼロ

 野菜、果物、豆腐、魚、肉、

 在庫がなければ調味料

 最後は、乳製品とパン。

 というのが、スーパーでの私のほぼお決まりコース。

 私は、普段お酒を買うことはないので気づかなかったのですが、先日缶チューハイが98円で売っていて一句詠んでしまいました。

 気がつけば 水より安い 缶チューハイ

 しかもアルコール度は7%とか9%ですから、缶ビール1.5本分以上。安くてたくさん飲める居酒屋さんのことを「千ベロ」だなんて言いますけれど、これはもう世の中「百ゲロ※」の時代に入っているのかも知れません。※百円で吐けるくらい飲めるの意

 

 ディスカウントストアやコンビニが世に出だして、古くからの酒屋さんの棚がスカスカになって久しいですけれど、近頃はホームセンターやドラッグストアが酒類を目立つ店に並べるのが普通になってきています。

 幸い、私には家呑みの習慣はありませんし、今はもう何年もまともに呑んでいませんので、過去にお酒で数々の笑いあり涙あり説教あり記憶なしの体験をしてきた者としては、本当に狂っているとしか思えない世の中です。

 そう言えば、先日知人が買った「ウメッシュ」を見たらアルコール度7%でした。ウメッシュと言えば、「お酒は強くないけど、これなら…」という建前で手を伸ばすものだと思っていたので、この本気のアルコール度に驚きました。

 

 飲酒運転厳罰化の背景からかノンアルコールビールが次々と出て、個人的にはビールより体に悪そうなこんな飲み物を買ってまでわざわざ乾杯したり酔ったふりしたりする奴らなんてどうかしてると思いながら自分も同じようにグラスを傾ける典型的な日本人な私ですけれども、まあ世の中の流れは公の場でのアルコール摂取を控える方向で間違いはないでしょう。

 実際のところ、特に若者のアルコール離れが進んでいるとのデータはありますし、タバコの次はアルコール類の摂取規制が進むのはもう既定路線。

酒レポート 平成30年 3月国税庁

https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2018/pdf/000.pdf

と、思っていましたが、実際には酒でもタバコでも税がとれないと困ると考える人が必ずいるので、取れる奴からもっと取ろう作戦が周到に進むだけです。

 

 はっきり申し上げますが、『ストロングゼロ』に象徴される高アルコール・高刺激で低価格の飲み物志向やお手軽宅呑みブームは、乗ったら沈む泥舟です。500ml缶を一人で飲むのが当たり前になったら、引き返すのは簡単ではないでしょう。

 ノンアルコール飲料にしても、あれは“気の利いた”飲み物などではなく、お酒を飲む人を繋ぎ止めるための飲み物です。何事も“もどき”を楽しんでいるうちは、本元を嫌いになることはありません。むしろ、本元への欲求が高まるのが人の性ですから、根本的にはあまり変わらないと思います。

 

 余談ですが、低アルコールと思われがちなリキュール系のお酒(カクテル)は昔から、女性を酔わせるためにあると言われていまして、

 飲んだら乗るぞ 飲むなら乗るぞ スクリュードライバー 

という、やたら1杯目に柑橘系のカクテルを勧めてくる男の心情を詠んだ有名な句があります。ご存知でしょうか。何事も入り口には気をつけたいですね。

 また、男性諸氏におかれましては、いくらハイボールを飲んでもあなたの井川遥さんは現れないことを申し添えておきます。

 

 以上、余計なお世話でしょうが、泥舟に乗ることのないように自戒を込めて。

 今後私がお酒を飲むことがあったならば

 1)安い酒には手を出さない

 2)できればお店で飲む(一人で飲まない)

の2つは最低限守ります。あえて、付け加えるなら、

 3)飲んだお酒の瓶やグラスなどをSNSにアップしない

 4)ウコンの力を信じない

を守ります。

 

 それでは次回、 『酒と泪とアセトアルデヒド』でお会いしましょう。

 

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参考)井川遥が、We 好きぃ。


【CM】サントリー 角瓶 ウイスキーが、お好きでしょ 2016 井川遥

 「おい!瀧!!しっかりしろ!!」

 

参考2)安いお酒は不純だから。


霧島酒造TVCM「本格的に飲もう」篇 Drink up ときめきシリーズ

「おい!東!!(お前の嫁さん)だいじょうぶか!!」