パソコン替えたし 花を入れる花瓶もないし

 私はずっとWindowsユーザーです。本当はMacユーザーになりたかったWindowsユーザーです。ブルーな“プログラムの更新”に耐えてきたWindowsユーザーです。

 初めて買ったパソコンは、IBM(米国)のタワー型デスクトップPC『Aptiva』でした。当時は、価格や性能面でノートPCよりもデスクトップを選ぶ人が多かったように思います。

 次に買ったのは、東芝の『dynabook』です。初めてのノートPCでした。以降、SONYの『VAIO』、NECの『Lavie』と続きました。

 現在、これらのPCブランドは、、、

 『Aptiva』は消え、IBMのPC部門は中国のLenovoに買収されました。東芝のPC事業は、台湾の鴻海精密工業の傘下になったシャープの傘下に。SONYは、PC部門を別会社(VAIO株式会社)に移管し、NECのPC事業はIBMと同じくLenovo傘下に入っています。私が何か悪いことをしたのでしょうか。

 そして、私が先日買ったのが『ThinkPad』です。その昔、憧れていながら手が届かなかったノートPCです。

 日経新聞とThinkPadを持っていれば、“デキる”ビジネスマンに見えたあの頃。今ならスタバでMacBookを開く“ドヤド”ワーカーみたいなものでしょうか。


think pad cm IBM(1996年)

 近頃は、見た目にもMacに負けないWindowsPCが出てきていますが、素直に流行りに乗れない私は、一周回ってThinkPadでどうよ!というわけで、購入を決めました。

 ああ、そもそも『ThinkPad』を知らない方は、リンク先を御覧ください。ちなみに、知らなくてもまったく問題なく生きていけます。

maonline.jp 

 私が欲しかった頃とは異なり、今はLenovoのものとなっている『ThinkPad』。

 俗に言う“中国に買われる”ことを嫌う人は多いですし、正直なところ、私もLenovoに買収されてからは、これまで選択肢から外れていました。名前だけThinkPadでは意味がない気がして。

 でも今はLenovoに限らず、中国企業に買われた後に、全く違うものにされてしまう心配は、あまりしなくてもよい気がしています。実際のところ、中国企業傘下になって復活した会社(ブランド)が少なくないからです。

 その理由を考えているうちに、中国では、旧大日本帝国ゆかりの建物が商業施設などとして使われていることに思い当たりました。

shukousha.com


 日本が逆の立場になったならば、壊しチャイナで別のものに作り変えるか、資料館として遺しチャイナとなるでしょう。別のことに使っチャイナとはならなさそう。

 良くも悪くも、利用できるものはそのまま利用する“したたかさ”は、国際競争では有利に働きます。

 日本企業による海外企業の大型買収や政府の国際的なプロジェクトの失敗事例には、自前主義に拘ったり、結果よりも過程を重視したりする気質に関係がありそうです。

 価値を見極め、余計なコストは掛けず、実利を得ることに徹すれば、日本もまだまだやれるはずです。

 ちなみに、下の写真は、今回購入したPCに同梱されていたもの全てです。教科書のようなガイドブックやサービスの(?)ソフト類は入っておらず、代わりに1枚の紙にマニュアルへのQRコードが記載されています。

 これには少し不安になりました。おそらくこの漠然とした不安こそが、今の日本(と私)を停滞させている一因なのでしょう。

 そして、この買い替えたThinkPad、今のところ、大きな問題もなく使えていることをお伝えしておきます。

f:id:meganegadoushita:20190515135120j:plain

 というわけで、今回はThinkPadユーザーらしく、ビジネスっぽいことも書いてみたのですが、私が本当に伝えたいことは、人には「ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad…」を繰り返しているうちに、「ちんこバット」に変わる瞬間があるということです。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参考1)


早口言葉_ 三船敏郎, 澤田研二, 五木宏, 角川博

 

参考2)


Donald Fagen - I.G.Y. (What a Beautiful World) 1982 HD & HQ