EテレのEはEntertainmentかEconomyか

 先日、テレビを点けたら、Eテレ『沼にハマってきいてみた』の途中でした。画面には、ガールズアイドルグループ「NiziU」のメンバーがずらりと並んでいました。

 ここ数年のNHKは、お笑い芸人とアイドルの出演が増えている印象があります、特にEテレ。それ自体は悪いことでもないのですが、プロモーションの色が濃くなるとこれは別の話になります。だってNHKですから。

 この番組自体は、何度かチラ見したことがある程度なのですが、メイン司会が吉本興業のサバンナ高橋であることがずっと引っかかっています。(2丁目劇場時代の彼を知る者ならわかってもらえるはず。お前本当に高橋か!?と。)

 時間帯としては、あの事件で終了した『Rの法則』の後継なので、私にはジャニーズ事務所が吉本興業に置き換わっただけで、コンプライアンス的に大丈夫なの?という気がしてなりません。

 とは言え、この程度のことなら、殊更ブログに書くようなことでもありません。しかし、その後、書かずにはいられないことになりました。

 

 前述のNiziUは、日韓合同アイドルプロジェクトから生まれたそうで、Eテレ的には若者文化の多様性の象徴みたいな建前で出しているのかなと思って見ていました。

 しかし、同じくゲストとして「Perfume」のあ~ちゃんが単独で出ていたのです。あ~ちゃんが、彼女たちの大ファンだからという話だったのですが、実際どうなんでしょうか。これって、有名になったお笑い芸人が自身の番組で、“今注目の笑い”などと称して事務所が推したい芸人を紹介する図式に似ていませんか?

 それと、ご存知の方はご存じと思いますが、サバンナ高橋とあ~ちゃんは、何度も芸能誌のネタになっている関係。正直に申しまして、私自身のやっかみが入ってはおりますが、普通に考えて“NHKで”このブッキングはダメでしょう。

 NiziUのみなさんについては、放送回12/1(火)の翌日に正式デビューしたそうで、つまりこの出演もそのプロモーションの一環でしょう。紅白出場も決定しているようなので、あらゆる大人の思惑が見事に垣間見える番組構成となっていました。

 そんなこんながありまして、普段からNHKと芸能事務所の関係やティーンズへのマーケット的な扱い(嫌な言い方ですみません)に危機感や嫌悪感を抱いている人が、一瞬青ざめたのが、「Eテレ売却」案のニュースではないでしょうか。


髙橋洋一チャンネル 第51回 NHKを売り飛ばせ!携帯料金値下げの先に見える未来

 政府の公式見解ではないにしても、こういうノリの人が現政権の内閣官房参与なのですから、NHKをぶっ壊すとか言ってた人が可愛く見えてしまいます。“髙”橋だけにさっさとハシゴを外していただけないものでしょうか。

 かつてのNHKなら、『チコちゃんに叱られる!』や『突撃!カネオくん』に象徴されるように、知識をパワハラに使ったり、金額と価値を同列に扱ったりするようなことは避けていたはず。外からぶっ壊されたり、売却されたりするまでもなく、確実に堕ちていっている感じがします。残っているスタッフ有志の方々、どうか踏ん張ってください。よろしくお願いします。

 

 以上、かなり真面目に書きました。