おみくじ2023

 元旦のお天気にすっかり気を緩めていたら雪に降られ、本日初詣了。

 詣で先は、いつもの地元の神社だ。

 鳥居の前まで来たところで少し変化は感じていた。気を付ければ歩ける程度の積雪とは言え、いつものように参道の雪かきがされていなかった。

 昨年、私が子どもの頃から務めていた宮司さんが亡くなってしまい、京都からやっとのことで後任に来てもらうことになったとは聞いていた。京都の神社との兼務らしいので、これはまあ仕方ないな、と思いながら先に進むと、あれ?いつもおみくじが置いてある場所に何もないぞ?オレ様が何年続けてここでおみくじを引いてきたと思ってるの?前任者から聞いてない?

 これもまあ、人が代わればルールも代わることもあるか。帰りに社務所で引いて帰ってもらう方式になったんかな?んー調子狂うわー。

 時々足を滑らせながら本殿に着き、お賽銭を投げ入れようとすると、傍らに「おみくじ 百円」の張り紙が。

 しゃ、しゃくえん!?

 これまでいつも50円だったんだぞ?このところの物価上昇率からしても、いきなり100%UPはないでしょ!何様のつもりや?神様か!!

 まあでも、今までが安過ぎたのも間違いないし、これも京都価格で仕方ないか。どれどれ、、、、とおみくじボックスを覗くと中には5、6枚しか残っていない。一応まだ松の内なのに、無くなったらどうすんの?しかもなぜか全部、青い。

 と内心ぶつぶつ言いながら引いて帰ってきたのがこちらのおみくじ十七番でございます。

 値段や色が変わっても、中身が充実していればそれで良いじゃないか。

 ところが、圧倒的にしょぼくなっていた。小吉だからってなめてないよね?

 ちなみに、これが去年のおみくじ50円。両面にしっかりとお告げが書いてあります。

 そしてこれが今年のおみくじ。裏まっしろやないか!

 和歌もなく、別のお寺で引いたおみくじ30円にも及ばないクオリティ。

 これじゃあ実質200%UPくらいの値上げになってない?

 亡くなった宮司さんは、地元では偏屈者として有名だったけれど、ずっと守ってくれていたんだな。

 神様ぁーー!あの人はとても良い宮司さんでした!!

 長い間、本当にありがとうございました。

 

 帰り際、社務所では観光客らしい人が何度も呼び鈴を押していたが、扉は閉まったまま。

 もういつもの神社では無くなっていた。