大統領が枡席で失うもの

 トランプ大統領、大相撲観戦ですか。しかも枡席で。

 羨ましいな。多分、ネット上には、たくさんのコラ画像が舞うでしょう。楽しみにしとこう。

 タイトルは『大統領が枡席で失うもの』にしたのですけれど、おそらく彼は何も失いません。安心して相撲を楽しんでもらえると思います。WWEのノリで。

 大相撲のテレビ中継をよく観ているとわかるのですが、溜席や枡席には必ずと言っていいほど、毎度おなじみの人がいます。私くらいの「大相撲ウォッチャー」になると、相撲内容よりも客席の面々のことが気になりまして、ああ、あのおじいさんまだ生きてたとか、神田川俊郎さんまた来てるけどお店大丈夫なんかなとか、林家ペー・パー夫妻は撮った写真どうしてるんかなとか、勝手に楽しませてもらっています、ありがとうございます。

 私は、直接会場で大相撲を観たことはないのですが、その場にいるお客さんが、すごく特別な気分になっていることはわかります。中でも、土俵に近い溜席や枡席には、人生であったり、大相撲の歴史であったり、ちょっとした闇であったり、いろいろな物語がきっとあるからであり〼。

 相撲を神聖視するつもりはないのですが、これがあなたの好きな場所、例えば映画館や劇場に来ていたとして、終演が近づいた頃になってすごい偉い人が家族やお供を連れて入って来て自分より良い席に陣取ったら、それだけでも腹が立つのに、その偉い人を呼んだのが自分の上司とか学校の校長とかで、しかも、ちゃっかり自分の家族も連れて来てて、スタッフに会場の設定変えさせたり、偉そうな人と得意気に話なんかしながら観てたら、そりゃあもう立会いから一気の出足でまとめて外に押し出したくなりませんか。

 私はフジロック会場で、場所取りだけのためにシートや椅子を置きっぱなしにして、自分のお気に入り以外は知らん顔な人とお友達になりたいと思ったことは一度もないです。

 これは、政治批判でも人格否定でもないのですが、天皇の即位をスポーツイベントと比較して、しかもそれで笑いを誘おうとすることの恥ずかしさや、自分の思いつきの行動が、誰かの楽しみを奪ってしまうことに想いが至らない人に期待することの意味は、よく考えたほうがいいと思います。

 ちなみに大相撲、アメリカ人の現役力士は、現在西幕下四十八枚目の武蔵國(ハワイ オワフ島出身 武蔵川部屋)のみ。彼の伯父は元横綱の武蔵丸。今後の成長に期待です。

 山口県出身の力士は、現在6名いますが、幕内力士はおらず、最高位は元 前頭二枚目で現 東幕下九枚目の豊響(下関市豊浦町出身 境川部屋)です。過去には白鵬から金星をあげたこともある昭和生まれのベテラン。復活の再入幕に期待です。

 どすこい。

寂しい瞬間

 今週末にかけて5月としては記録的な暑さになると聞いても、“5月としては”、でしょう?まだいける。と思っているうちにタイミングを逃した昨年の反省から、今日はエアコンのフィルター掃除をすることにしました。

 掃除と言っても、ホコリを取って軽く洗うくらいのこと。我が家のエアコンには、「自動クリーニング」機能がついていて、掃除は滅多にしなくていい特別措置法が施行されているからです。

 ちなみに、2週間に1度フィルターを掃除すると、年間数パーセントの電気代の節約になるらしいです。すごいです、私のエネルギーがもたないです。

 さて、エアコンの電源プラグを抜き、本体カバーを開けると、いきなりポトッと落ちてきました綿埃と虫の死骸。この瞬間、覚悟を決めました。室内を開け放ち、鼻と口のマスクに加えて、両手に使い捨てのゴム手袋を装着。

 掃除機でホコリの粗落としをしてから、拭き掃除をし、自動クリーニングのホコリ受けを外してタップリの中身を捨てたら、フィルターを取り外し、水洗いして陰干し。その間に、吹き出し口の奥に見えるカビみたいな汚れをフィンの隙間から布を巻いた割り箸をつっこんで消毒液を噴霧しながらキレイにしたあと、フィルターとホコリ受けを元に戻し、本体のカバーを閉めたら、足元の床に掃除機をかけ、汚れた布と割り箸、手袋は外のゴミ箱へ入れ、そして手洗いとうがい励行。エアコンの電源プラグを挿して、リモコンで設定温度を18℃にして冷房の試運転、続いて除湿の試運転をして、運転中の室外機も含めて10分間程度問題がなかったので、異常なしと判断して作業終了!

 あぁあぁぁ、やっと終わった。さ、ゆっくり外に座って犬と遊ぼかなー。

 

 …って、あ。犬、死んでた。

 そうなんですよね、もう1年半になります。でもこのとき、自分でもびっくりするくらい自然に、生きているつもりになっていたので、次の瞬間ポッカリ寂しくなりました。

 これか。忘れていた悲しみが、ふとした瞬間に寂しさに変わる、っていうのは。

 でもまあ、これも心の中に生きている証拠には違いない。

 

 そして、これはちょっと出来すぎなのかも知れないけれど、夜、母の「蛍!」の声で外に出ると、椅子の上で1匹の蛍が元気にお尻を光らせていました。

 初蛍。なるほどこれに変わったか。

牛乳の味

 すぐにお腹を壊すわりには、牛乳を飲みます。

 その量は、1日に200~400ppくらい。

 朝食前か運動後にソイプロテインを溶かして飲むか、昼食にパンを食べるときに合わせて。

 別にダイエットやマッスル生活をしているのではないのですけれど、牛乳にプロテインを入れるのは、食事前に摂取することで血糖値の急上昇を抑えたり、タンパク質が運動後の筋肉の発達を助け、基礎代謝を上げるとかで、続けることでそれなりに効果を感じています。興味のある方は試してみてください。けっこうお腹が張るので、自然と食事量が調整されるのが一番の要因な気もしますけれど。

 そんなわけで、牛乳代もけっこう(牛だけに)馬鹿にならないので、近所のスーパーで一番安いお決まりの銘柄を反射的に買うのが常だったのですが、先日たまたま在庫がなかったとき、別のちょっと高めの銘柄を買ってみたのです。

 ゴクコク…(うまいな。)

 まあ、味は好みもあるので、一概には言えないのですけれど、プロテインの溶け具合が違うんです。

 同じ「成分無調整牛乳」なのに、プロテインの粉が“ダマ”になりにくいんです。気のせいだなんて言わないでください。科学的根拠?ないです。

 でもね、確かに違うんです。舌触りや喉ごしをロッテのアイスで喩えるなら『爽』と『Lady Borden』くらい違うんです。『ハーゲン・ダッツ』まではいきません。どうでもいい人にはどうでもいいのですが、戻れない人には戻れないくらいの差です。この感じ、伝わりますか?

 自分では、すごい発見をしたつもりなのですが、周りにはあまり伝わらないのが悔しくて、悔しくて、牛乳とプロテインをかき混ぜるときに力が入って、ちょっと飛び散って困ります。

 いやほんと、知らないうちに値段だけを気にするようになっていて、牛乳を牛乳としか見ていなかった、、いや、牛乳=安い飲み物くらいに見ていました。何なら牛乳が高いと腹立ててしまったり…。

 同じものでも値段が違うことの意味とか、いくつも銘柄がある意味とか、“定番”と言われる銘柄の意味とか、CDショップでジャケ買いしていた頃のこととか、いろんなことを差額30円で感じることができました。

 たまには違うものを試してみるのもいいな。値段て何だろうな。

 

パソコン替えたし 花を入れる花瓶もないし

 私はずっとWindowsユーザーです。本当はMacユーザーになりたかったWindowsユーザーです。ブルーな“プログラムの更新”に耐えてきたWindowsユーザーです。

 初めて買ったパソコンは、IBM(米国)のタワー型デスクトップPC『Aptiva』でした。当時は、価格や性能面でノートPCよりもデスクトップを選ぶ人が多かったように思います。

 次に買ったのは、東芝の『dynabook』です。初めてのノートPCでした。以降、SONYの『VAIO』、NECの『Lavie』と続きました。

 現在、これらのPCブランドは、、、

 『Aptiva』は消え、IBMのPC部門は中国のLenovoに買収されました。東芝のPC事業は、台湾の鴻海精密工業の傘下になったシャープの傘下に。SONYは、PC部門を別会社(VAIO株式会社)に移管し、NECのPC事業はIBMと同じくLenovo傘下に入っています。私が何か悪いことをしたのでしょうか。

 そして、私が先日買ったのが『ThinkPad』です。その昔、憧れていながら手が届かなかったノートPCです。

 日経新聞とThinkPadを持っていれば、“デキる”ビジネスマンに見えたあの頃。今ならスタバでMacBookを開く“ドヤド”ワーカーみたいなものでしょうか。


think pad cm IBM(1996年)

 近頃は、見た目にもMacに負けないWindowsPCが出てきていますが、素直に流行りに乗れない私は、一周回ってThinkPadでどうよ!というわけで、購入を決めました。

 ああ、そもそも『ThinkPad』を知らない方は、リンク先を御覧ください。ちなみに、知らなくてもまったく問題なく生きていけます。

maonline.jp 

 私が欲しかった頃とは異なり、今はLenovoのものとなっている『ThinkPad』。

 俗に言う“中国に買われる”ことを嫌う人は多いですし、正直なところ、私もLenovoに買収されてからは、これまで選択肢から外れていました。名前だけThinkPadでは意味がない気がして。

 でも今はLenovoに限らず、中国企業に買われた後に、全く違うものにされてしまう心配は、あまりしなくてもよい気がしています。実際のところ、中国企業傘下になって復活した会社(ブランド)が少なくないからです。

 その理由を考えているうちに、中国では、旧大日本帝国ゆかりの建物が商業施設などとして使われていることに思い当たりました。

shukousha.com


 日本が逆の立場になったならば、壊しチャイナで別のものに作り変えるか、資料館として遺しチャイナとなるでしょう。別のことに使っチャイナとはならなさそう。

 良くも悪くも、利用できるものはそのまま利用する“したたかさ”は、国際競争では有利に働きます。

 日本企業による海外企業の大型買収や政府の国際的なプロジェクトの失敗事例には、自前主義に拘ったり、結果よりも過程を重視したりする気質に関係がありそうです。

 価値を見極め、余計なコストは掛けず、実利を得ることに徹すれば、日本もまだまだやれるはずです。

 ちなみに、下の写真は、今回購入したPCに同梱されていたもの全てです。教科書のようなガイドブックやサービスの(?)ソフト類は入っておらず、代わりに1枚の紙にマニュアルへのQRコードが記載されています。

 これには少し不安になりました。おそらくこの漠然とした不安こそが、今の日本(と私)を停滞させている一因なのでしょう。

 そして、この買い替えたThinkPad、今のところ、大きな問題もなく使えていることをお伝えしておきます。

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 というわけで、今回はThinkPadユーザーらしく、ビジネスっぽいことも書いてみたのですが、私が本当に伝えたいことは、人には「ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad、ThinkPad…」を繰り返しているうちに、「ちんこバット」に変わる瞬間があるということです。

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参考1)


早口言葉_ 三船敏郎, 澤田研二, 五木宏, 角川博

 

参考2)


Donald Fagen - I.G.Y. (What a Beautiful World) 1982 HD & HQ

 

5月病きゃっつーの

 気候が良すぎるせいか、文字を打つのが億劫に。

 とりあえず、クレージーキャッツ × タモリさん(1986年)を貼っておきます。


クレージーキャッツ タモリ(1/2)

 それにしても、何なんでしょうね、この植木等さんの回収力は。お釈迦さまでしょうか。見ていてちょっと恐ろしくなりました。きっとタモリさんの心中は、蛇に睨まれたイグアナだったでしょう。

 あと、谷啓さんの控えめな位置からしっかり拾ってくる感じがいいですね。


クレージーキャッツ タモリ(2/2)

 お互い笑っていても画面から伝わる緊張感、音楽もトークもこれが“JAZZ”ってことでしょうか、みたいなわかったこと言っていると植木等さんに叱られそうです。

 ところで緊張と言えば、この映像、Miles Davisさん × タモリさん(1985年)ですけれど、何度見てもこちらが緊張してしまいます。気づけば必要以上に肛門が閉まっています。


タモリさんとマイルス・デイヴィスの対談

 10年後、当時の様子をタモリさん自身が振り返っている動画(2分58秒~)がこちらです。


タモリのジャズスタジオ マイルス・デイヴィスの話

 この番組の最終回で、司会のタモリさんがJAZZの魅力をゲストの方々に順番に聞いていくのですが、清水ミチコさんが、

 どんなに上手に“いい加減に”演奏するかってところが、JAZZが他の音楽にはない面白いところだと思うんですよ。

 それから、あの、ジャズミュージシャンの裏側のセコい話とか、ウフフ、やっぱり同じ人間だなって思うんですよ。

と答えていて、まさにそのとーーりと思いました。


タモリのジャズ・スタジオ1995年 最終回「ジャズの魅力とは」

 

 そして、その清水ミチコさんの十数年後の映像がこちらですけれど、矢野顕子さんとしっかりJAZZしているところを見ますと、あの番組ではJAZZ素人を演じさせられていたのか、それともその後の歩みの証明なのか、、


矢野顕子&清水ミチコ ピアノ講座

 

 答えはこちら。


Akiko Yano & Michiko Shimizu - Hitotsudake